世界一醜い色?

2012年、オーストラリア政府はGfk Blue Moon Research社に、購入者が買う気にならないタバコのパッケージデザインを依頼しました。これはタバコの消費を抑制する狙いがあったためです。Gfk Blue Moon Research社は三ヶ月をかけて1000人の喫煙者にインタビューし、イメージが悪い色を選びました。それがこのPANTONE 448 Cという色です。

PANTONE 448 C

Gfk Blue Moon Research社はこの色を使ってタバコのパッケージを作成したところ、実際に売上が下がったため、イギリスやフランスなどヨーロッパ諸国でも用いられたそうです。ヨーロッパなどでは、タバコのパッケージは単色であると定められており、そのデザインも厳しく規制されています。

「PANTONE 448 C」というのはPANTONE(パントン)社が定めたカラーコードで、色名はありません。当初オーストラリア政府は「オリーブグリーン」と読んでいましたが、オーストラリアオリーブ協会がオリーブのイメージが悪くなると使用中止を要請したため、その名は撤回されました。


(PANTONE 448 Cを使ったイスラエルのタバコのパッケージ Wikimedia Commons)

この色はメディアによって「世界一醜い色」という報道もされましたが、むしろタバコのイメージと関連付けた際に魅力が低下する色といったほうが適切かもしれません。タバコの「タール」などと結びつくと、陰鬱で汚いと感じやすくなります。ピンク色はきれいで可愛いというイメージが有る色ですが、海の色がピンクになったら非常に不気味なイメージになってしまいます。

同じ色でも使い所で全く違う印象に。アトムプリント店舗では目的に合わせた最適な組み合わせを提供します!

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