同じ?違う?「あお」と「みどり」

昔の日本では緑色という呼び方がなく、青と呼ばれていたのはよく知られています。現代でも使われるのが「青りんご」「青信号」「青葉」といった表現です。


(Wikimedia commons)

古代日本語で「みどり」というのはもともと生まれたての若葉を指す用語でした。生まれたばかりの赤ちゃんを「みどりご」やみずみずしい黒髪を「みどりの黒髪」というのはこのためです。

世界的にも青と緑を同じ言葉で呼ぶ例は古い中国語やベトナム語、マオリ語などあり、言語学では「grue」(greenとblueの合成語)と呼ばれています。

青緑
鴨の羽色
アップル
グリーン
緑青

一方で、青と緑はかなり近い色合いで、「青緑」など両方の中間色と言える色もあります。「緑青」は酸化銅の色で、古い銅像や銅葺きの屋根に見られる色です。
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